「ずっと肩が重たいけど、なんとなく我慢してる…」
「マッサージに行くと楽になるけど、またすぐ戻る…」
そんなふうに、肩こりを“軽い不調”として放置していませんか?
実は、肩こりは単なる筋肉の緊張だけでなく、体全体の不調や深刻な病気のサインであることもあるんです。
今回では、肩こりを放置することで起こるリスクや、実際にどんなトラブルが起こるのかを具体的にお伝えします。
☘️肩こりは「慢性的なストレス」の表れ
肩こりとは、首から肩にかけての筋肉(特に僧帽筋)が緊張して硬くなり、血流が悪くなることで起こります。
原因はさまざまですが、多くの場合、次のような日常習慣が関係しています。
・長時間のデスクワーク
・姿勢の崩れ(猫背・巻き肩)
・運動不足
・眼精疲労
・精神的ストレス
これらの原因が重なることで、肩こりが慢性化し、
「治らない肩こり」「我慢するしかない肩こり」となってしまうのです。
しかし、それを放っておくと、次のような深刻な問題に発展してしまう可能性があります。
☘️肩こりが引き起こす5つのリスク
1. 頭痛・めまい・吐き気
肩こりを長期間放置していると、首や肩の筋肉が血管や神経を圧迫し、脳への血流が悪くなります。
これによって「緊張型頭痛」や「吐き気を伴う頭痛」が起こることもあり、集中力の低下や仕事のパフォーマンスにも影響します。
2. 自律神経の乱れ
肩こりが慢性化すると、自律神経にも悪影響を及ぼします。
睡眠障害や食欲不振、倦怠感といった“なんとなく不調”の原因が、実は肩こりだったというケースも多くあります。
3. 手のしびれ・感覚異常
肩こりの原因となる筋肉の緊張が、頸椎周辺の神経を圧迫し続けることで、腕や手先にしびれを感じることがあります。これは「頸肩腕症候群」や「胸郭出口症候群」と呼ばれ、放置していると感覚麻痺や運動障害にもつながります。
4. 肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)
肩こりによって肩まわりの血流が悪くなると、関節や靭帯の柔軟性が失われ、「腕が上がらない」「後ろに手が回らない」といった状態に陥ることがあります。
日常生活にも支障が出るため、早めの対策が重要です。
5. 心疾患など深刻な病気のサインの場合も
まれに、肩こりのような症状が「狭心症」「心筋梗塞」などの内臓疾患のサインであることも。
左肩の強いこり・痛みが続く場合には、一度医療機関で検査を受けることをおすすめします。
☘️実際にあったケース:肩こりを甘く見ていたAさんの話
40代女性のAさんは、事務仕事が中心で1日8時間以上パソコン作業をしていました。
もともと肩こりがあったものの、「いつものこと」と軽く考えて放置。
しかしある日、首の後ろから頭にかけてズキズキとした頭痛が頻発し、病院を受診。
MRI検査で「頸椎椎間板ヘルニア」の初期症状と診断され、
しばらくの間、仕事を休むことになってしまいました。
「もっと早くケアしておけばよかった…」
Aさんはそう後悔したと言っていました。
このように、肩こりが単なる筋肉疲労で済まないこともあるのです。
☘️肩こりを放置しないためのセルフケア3選
1. 姿勢改善ストレッチ
毎日1分でもいいので、背骨、肩甲骨を意識したストレッチを取り入れましょう。
デスクワークの合間に、背中を反らせて深呼吸するだけでも、肩こりの軽減につながります。
2. ホットタオルで血流促進
蒸しタオルを首・肩に当てて温めると、血流が良くなり筋肉の緊張が和らぎます。
肩こりの初期対策におすすめの方法です。
3.お風呂で入浴
ぬるま湯で38くらいで15分〜20分入って汗をかく習慣をつけましょう。
代謝も上がり、筋肉も緊張が緩み、柔らかい筋肉に戻すことができます。
☘️まとめ:肩こりは「放置しない」が一番の予防策
肩こりは、「気になるけど我慢できる」症状だからこそ、つい後回しにしてしまいがちです。
しかし、その奥には体の悲鳴や、未来の大きな病気の種が隠れているかもしれません。
今の肩こりが続いた先に、あなたの生活や仕事、人生にどんな影響があるのかを一度考えてみてください。
肩こりは、適切なケアと意識によって十分に予防・改善できる不調です。
「たかが肩こり」ではなく、「されど肩こり」。
日々の体の声に耳を傾け、小さなケアから始めてみてください。
あなたの肩こりが、少しでも楽になりますように。