こんにちは、整体師の中島です。
本日は、腰痛や下肢のしびれなどでお悩みの方に多い「脊柱管狭窄症」について、西洋医学と中医学の視点から解説していきます。
脊柱管狭窄症とは?
<西洋医学の視点>
脊柱管狭窄症は、脊椎の中心を通る「脊柱管」という空間が狭くなり、中を通る脊髄や神経根が圧迫される状態を指します。特に腰椎(腰の部分)でよく見られる病気で、加齢に伴う椎間板や骨、靭帯の変性が主な原因です。
* 脊柱管:脊髄や神経根が通るトンネル状の構造。
* 狭窄:このトンネルが狭くなり、神経が圧迫される。
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主な原因として、
1. 骨棘(こつきょく)
:骨の老化に伴い、骨が変形して神経を圧迫。
2. 椎間板の変性
:椎間板がすり減り、脊柱管が狭くなる。
3. 靭帯の肥厚
:背骨を支える靭帯が厚くなり、神経を圧迫。
【中医学の視点】
中医学では、脊柱管狭窄症は「腰腿痛」や「痹証(ひしょう)」として分類されます。この症状は、身体全体の「気血(きけつ)」の流れや「腎(じん)」の状態に深く関係しています。
* 腎虚(じんきょ):腎が弱ると骨や髄が栄養不足になり、腰や下肢に痛みが生じます。
* 気滞血瘀(きたいけつお):気や血が滞ることで、神経の働きが鈍くなり、しびれや痛みを引き起こします。
* 寒湿(かんしつ):冷えや湿気が体内に停滞し、痛みや不快感を増幅します。
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症状としては、
<西洋医学の症状>
* 間欠性跛行(かんけつせいはこう):
歩いていると足が痛くなり、休むと改善します。長距離を歩けなくなるのが特徴です。
* 腰痛
:鈍い痛みや動きの制限。
* 神経症状
:足や臀部に広がるしびれやチクチクした感覚、筋力低下。
【中医学の症状】
* 腎虚型
腰がだるく、力が入らない。夕方や疲労時に悪化する。
* 気滞血瘀型
鋭い痛みがあり、痛む箇所が固定される。
* 寒湿型
冷えや湿気が多い環境で症状が悪化し、痛む箇所が冷たく感じられる。
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原因としては、
<西洋医学の原因>
1. 加齢による変性
椎間板や靭帯の老化が主な原因。
2. 外傷
骨折や手術後の変形が神経を圧迫。
3. 姿勢や動作の問題
長時間のデスクワークや不適切な動作が慢性的な負荷をかけます。
【中医学の原因】
1. 腎虚
加齢や疲労により腎が弱まり、骨や髄への栄養供給が低下します。
2. 気滞血瘀
ストレスや運動不足で気血の流れが悪化します。
3. 寒湿の侵入
冷えや湿気が体内に蓄積し、痛みや硬直感を引き起こします。
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治療法として、
<西洋医学の治療法>
1. 保存療法
* 物理療法:温熱療法や電気療法で血流を促進。
* 運動療法:ストレッチや筋力トレーニングで姿勢を改善。
* 薬物療法:痛み止めや抗炎症薬の使用。
2. 注射療法 神経ブロック注射で痛みを軽減。
3. 手術療法 狭窄部位を広げる手術(椎弓切除術や椎間板除去術)。
【中医学の治療法】
1. 鍼灸療法
* 経絡に鍼を刺し、気血の流れを整えます。
* 「腎兪」「足三里」などのツボが特に効果的。
2. 漢方薬
* 腎虚型:八味地黄丸(はちみじおうがん)。
* 気滞血瘀型:血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)。
* 寒湿型:独活寄生湯(どっかつきせいとう)。
3. 推拿(すいな)
* 手技で筋肉や経絡の流れを改善。
4. 艾灸(がいきゅう)
* 艾(もぐさ)を用いて患部を温め、寒湿を取り除きます。
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予防策として、
<西洋医学の予防策>
1. 正しい姿勢を保つ
デスクワークでは背筋を伸ばし、腰をサポートするクッションを使用。
2. 適度な運動
ウォーキングやスイミングなどで筋肉を鍛え、柔軟性を高める。
3. 体重管理
適正体重を維持し、腰への負担を軽減します。
【中医学の予防策】
1. 腎を養う生活
温かい食事や黒豆、山薬、くるみなどを摂取。
2. 気血を巡らせる運動
太極拳や気功を取り入れ、体内の流れをスムーズにします。
3. 冷えを防ぐ
腰を温める腹巻や湯たんぽを活用。
まとめ
脊柱管狭窄症は、年齢とともに進行することが多いですが、早めに対策をとることで症状を改善し、生活の質を向上させることが可能です。西洋医学の診断や治療に加えて、中医学の全身的なバランス調整を取り入れることで、より効果的なケアが期待できます。
腰や下肢の不調を感じたら、早めに専門家に相談し、自分に合った治療法を選びましょう。
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代表プロフィール
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中島 一馬
■鍼灸師・柔道整復師・登録販売者・アロマ師脳科学・認知心理学研究者
■大阪市福島区でheal body整体院を運営。2022年に東成区に移転。
■頚椎症・坐骨神経痛・自律神経症状専門
■5万人以上の結果実績
■海外,日本での整体講師実績
■医学的な観点からのドライヘッドスパ講師、ドライヘッドスパ運営
■ファスティング指導者
地域密着型の整体院としてhealbody代表を務めます中島です。日々の臨床で西洋医学だけ、東洋医学だけという単一的な考えだけでは患者さん対応に限界を感じ、本質を求めていく際に、脳科学、心理学、古武術、物理学、西洋医学、東洋医学、オステオパシーなど数多くの視点から共通するものが出てきてそれを統合した視点で見ることで多くの患者さんの問題解決をすることができています。
痛みやシビレなどの整形外科疾患や頭痛、めまい、うつ等の自律神経失調症などで苦しむ患者さん、原因がわからなくて困っている患者さんをより多く救いたいという思いから大阪市福島区で独立開業。今では移転し、東成区、天王寺区、生野区周辺の地域医療へのさらなる貢献を目標に日々奮闘しております。
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【大阪府大阪市東成区】
heal body 整体院【頚椎症・坐骨神経痛、自律神経専門院】
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