「マッサージしても肩こりがとれない…」
「いつも同じ場所が重く、だるい感じがする」
そんな肩こりの中には、筋肉や姿勢が原因ではない“内臓の不調”が関係しているケースがあるんです。
特に、慢性的で左右どちらかに偏って現れる肩こりには、内臓の影響が隠れていることも。
肩こりといえば、長時間のデスクワークや運動不足を思い浮かべる人が多いかもしれません。
でも実際には、内臓の不調が筋肉を緊張させて肩こりとして現れることがあります。
これを「内臓体性反射」といい、身体の異常が筋肉や皮膚に“関連痛”として表れる現象なんです。
放っておくと、
・内臓の不調が進行する
・マッサージしても改善しない
・慢性的なだるさや疲労感に悩まされる
といった状態が続いてしまいます。
内臓由来の肩こりによくある原因とは?
1. 胃腸の不調(左肩)
消化不良や胃炎、便秘など、胃腸の働きが低下していると、左肩から背中にかけて違和感が出ることがあります。
特に食後や寝起きに左肩がこる人は要注意です。
2. 肝臓・胆のうの疲れ(右肩)
脂っこい食事やアルコールをよく摂る方は、肝臓や胆のうに負担がかかりやすく、右肩や肩甲骨周辺に重さや痛みを感じることがあります。
「なぜか右肩ばかり凝る…」という方は、内臓からのサインかもしれません。
3. 心臓の不調(左肩〜腕)
稀に、心臓に関わる異常が左肩や腕のしびれとして表れることもあります。
胸の圧迫感や息切れを伴う場合は、早めに病院を受診しましょう。
実際のケース:40代男性Bさん
Bさんはデスクワーク中心の仕事で、毎日右肩のこりに悩まされていました。
整体やストレッチをしてもなかなか改善せず、生活習慣を見直してみると、晩酌の量が多く、食生活が乱れがちでした。
肝機能の検査で数値にやや異常が見られたため、食事と生活リズムを改善。
それだけで、右肩の慢性的なこりが軽減していったんです。
「内臓が肩に影響するなんて思いもしなかった」と驚かれていました。
明日から意識したい!内臓由来の肩こり対策
1. 食生活を整える
脂っこいもの、甘いもの、アルコールの摂りすぎに注意。
バランスよく食べ、胃腸や肝臓にやさしい生活を意識してみましょう。
2. 規則正しい睡眠と運動
自律神経のバランスを整えることで、内臓の働きも安定し、肩こりの緩和につながります。
夜更かしや寝不足を避け、軽いウォーキングやストレッチを日課にしてみてください。
3. マッサージで改善しない肩こりは要チェック
肩こりが長引いている方、片側だけが異常に重い方は、ただの筋肉疲労ではない可能性もあります。
病院や整体などで体の状態をしっかり見てもらうことも大切です。
まとめ:肩こりは、身体の「内側」からのサインかも
内臓の不調が肩こりとして現れるというのは、あまり知られていませんが、とても大切な視点です。
・片側ばかりの肩こり
・マッサージしても取れない
・食生活が乱れがち
こうした場合は、体の中から整えることも意識してみてください。
肩こりは、体の“声”でもあります。
その声に耳を傾けて、根本的なケアをしていきましょう。
「ただの肩こり」だと思わずに、一歩踏み込んだ見直しをしてみることが、健康への近道です!